初めてのビジネスローン
初めてビジネスローンを申し込むとき、分からないことが山ほどあります。
それはどの事業主も同じで、みんなが通る道。申し込む前に事前に学ぶというのは、
これから計画を立ててローンを利用してくのにとても大切な作業です。
- ビジネスローンの利用者は?
企業経営者や個人経営者、法人の方たちと幅広く利用されています。 - ビジネスローンの使い道
ビジネスローンを利用するにあたり、申し込むまでのきっかけをまとめてみました。 - ビジネスローンのデメリット
ビジネスローンはきちんと計画を立てて利用するようにしましょう。 - ビジネスローンの審査とは
一般的に重要事項として審査される項目をまとめてみました。 - ビジネスローンの必要書類
ビジネスローンを利用する場合に必要な書類をまとめてみました。 - ビジネスローンの保証人 返済義務について
個人事業主と法人の場合は条件が異なりますので、注意しましょう。 - ビジネスローンの優待遇
優待遇を受けたい場合は、物的担保を活用してみましょう。 - ビジネスローンの返済方法
カードローン、ビジネスローンなどの返済方法を確認してみましょう。 - ビジネスローンと公的融資の違い
日本政策金融公庫など政府系金融機関とビジネスローンの違いをポイントで紹介します。 - 設立前のビジネスローン
【運営計画書】や【事業計画書】の提出を求めて融資を行ってくれるところもあります。
ビジネスローンの利用者は?
ビジネスローンも申込者や利用者は、従業員が3名以下の企業経営者や個人経営者、
仕入れを主とする商店や個人エステサロン経営者などをはじめ、
法人の方たちと幅広く利用されています。
最近ではビジネクストのように
開業を目指す医療関係専用のローン、開業支援ローンなどもあります。
ビジネスローンの使い道
ビジネスローンを利用するにあたり、申し込むまでのきっかけはどのようなものだったのでしょうか。
@業績が下がり、売り上げが伸びない。
入金されるはずのお金が遅れており、それに伴い従業員の給料が払えない状況になったとき
Aまとめた仕入れでコスト削減を狙いたい、早急に仕入れたい商品があるがまとまったお金がないとき
Bまとまったお金が必要だが、入金があり次第返せる場合(人に借りたくない)
C公的融資、銀行の融資では時間がかかる、審査が不安だという方
D運転資金
ビジネスローンは審査が即日、融資までに時間がかからないのが特徴ですから、
上記の理由に併せて利用している事業主が多いようです。
事業性内容であれば使い道にこだわっていない融資会社が多いので、安心してビジネスローンを利用してみましょう。
ビジネスローンのデメリット
特に無担保ビジネスローンは、有担保よりも金利が高く設定されていますし、個人的なカードローン、キャッシングとは違い事業性資金という大きな金額を借りることとなりますから、
必要金額以上借入をすると返済が大変になるので注意してください。
そしてもうひとつ注意してほしいことがあります。
それは返せる見込みがないのに利用するということ。これでは借入から返済するようになり、
今よりも状況が厳しくなってしまいますから、ビジネスローンはきちんと計画を立てて利用するようにしましょう。
ビジネスローンの審査とは
ビジネスローンの審査は各融資会社によって異なってきますが、一般的に重要事項として審査されるのは以下の通りです。
●経営の状態
赤字よりも黒字経営が断然有利ですが、ビジネクストのように赤字決算であっても相談にのってくれる融資会社もあります。
●経営体制
税金滞納、不正などの問題がないかどうかなど。
●経営の安定性
会社の大きさや利益(売上)のバランスなど。
●負債
負債金額、欠損金があるかどうかを確認
大手銀行で断られてしまった事業者の方も、ビジネスローンを専門で行っている融資会社や
ビジネクストのように親身な対応を取ってくれるところもありますから、諦めずに相談してみましょう。
ビジネスローンの必要書類
ビジネスローンを利用する場合に必要な書類は以下の通り。
●運転免許証、パスポート、健康保険証、写真付住基カードなど、本人確認ができるもの
●決済書、確定申告書○年分など
●営業許可書など
●事業計画書など
融資会社により提出書類に異なりますので、申込みの際に確認してみましょう。
ビジネスローンの保証人 返済義務について
個人事業主の場合は原則保証人不要となりますが、法人の場合は代表の連帯保証が必要となり、
有担保ローンを受ける場合には担保提供者の連帯保証が必要となりますので、注意しましょう。
ここで注意してほしいのは、無担保・保証人不要という点。
これは契約者本人が保証人となるので、万が一事業をやめてしまったとしても支払い義務は本人となります。
ビジネスローンの優待遇
ビジネスローンを利用する際は、どの事業主も低金利などの優待遇をされたいものです。
そういった優待遇を受けたい場合は、物的担保を活用してみましょう。
物的担保とは例えば、土地、家屋、物品、重機、業務用機器など金銭的に価値のあるものを差し出して融資を受けることを言います。
無担保ローンよりも低金利で融資を受けることができるなどの優待遇が適応になることが多いですから
一度でも考えてみると良いかもしれません。
ビジネスローンの返済方法
カードローン、ビジネスローンなどの融資返済には以下のような返済方法がありますので、確認してみましょう。
【元利金等返済】
返済額が毎月一定。
毎回一定の金額なので返済計画が立てやすくいメリットはありますが、元金と利息が組み合わさった金額ということで、元金が減りづらく、支払総額が多くなるというデメリットがあります。
【元金均等返済】
一定の元金に利息をかけた金額を返済してく方法。
毎回一定の元金を返済していくので残高の減りを確認しやすいのが特徴です。
【リボルビング返済】
契約時にリボルビング返済額を決め、その金額を返済してく方法。
利用金額により返済回数が決定されるので、見通しがつきやすい。
【残高スライド返済】
月々の返済金額が借入額により自動的にスライドしていく方法。
あくまで借入総額に対してなので、借入が大きくなれば返済額が高くなる、もしくは返済期間が長くなります。
ビジネスローンと公的融資の違い
日本政策金融公庫など政府系金融機関とビジネスローンの違いをポイントで紹介します。
■政府系金融機関
@創業予定(新規事業)用の融資がある
A低金利
B面談がある
C融資までの待機時間が長い
D赤字決算では融資は受けられない
■ビジネスローン
@創業予定でも受けられる場合がある
A有担保ローンで低金利
B基本的に面談がない
C融資までの待機時間が即日、もしくは当日
D赤字決算でも融資の可能性有(ビジネクスト)
以上のことを踏まえて今一度どちらにするのかを考えてみましょう。
設立前のビジネスローン
ビジネスローンの場合、設立前の融資を受けてもらえないところが多いですが、
なかには【運営計画書】や【事業計画書】の提出を求めて融資を行ってくれるところもあります。
ただ、何度も設立・倒産を繰り返している事業者の方は難しいようです。
それは、過去の運営状態、実績のほかに現状の負債額なども審査の対象になるからです。
ですから、初めて会社を興したいと強く望んでいる方も借金には気をつけましょう。